2014年7月3日木曜日

5時間のロングセット


























6月28日の姫路市立美術館、歴代のライブペインティング作品に囲まれて
行われたスズキコージさんのライブペインティング&僕の即興ギターは
5時間におよぶロングセットだった。

コージさんのライブペインティングは、
単なるパフォーマンスとしてのライブペインティングをはるかに超えている。
まさにエネルギーに満ちてうごめく何者かを捉えて、大きなキャンバスに落とし込んでいるような、言葉では言い表せない圧倒的な力を感じる。

キャンバス上にカタチを表してくるものと交流できるだろうか、と思いながら
ギターを弾くと攻めぎみの音になっていく。
するとコージさんのストロークも激しさを増し、絵がぐわんと動く。
静と動を繰り返し、巨大な画面に奥行きが出来てくる。

今回ライブイベントとして5時間というタイムリミットがあったが、
とても5時間では完成することの出来ない大作である。
壁に並んだこれまでの絵とも明らかに違う雰囲気を醸し出していて、
まさに現在進行形のスズキコージさんの、ビリビリと発電している創造力そのものを
そこに感じた。

こうやって「今、生まれる絵」に遭遇するのは、画集やネット画像なんかでは
到底微塵も味わえない類いのものである。
絵を描く者もそうでない人も体験しない手はないと思う。
僕もこの先、こういう機会があったらなるべく逃したくないと思うし、
溢れる情報の中で知った気になっていては、そこを超えるものなんて出来っこ無い。
必要なのは、自分が体験し言葉にできないものをどれだけ得ることができるかだと僕は思う。


というわけで、六月の終わりにとても刺激的な時間を過ごした。


さあ、本格的な夏がやってくる。
今年の夏は小豆島、熊本・佐賀、夏が終わると東京など、各地で楽しみなイベントが
予定されている。
また諸々おしらせしていきます。